一般的にデニムは右綾です。
糸の撚り方向には、左撚り(Z撚り)と右撚り(S撚り)があり、単糸の撚りは特殊用途の物を除き、通常は左撚り(Z撚り)です。
糸の撚り方向と、織物の綾目方向の相性により、左撚り(Z撚り)の糸を逆方向の右綾で織ると緩みが生じ、それによって右綾デニムはざっくりとした生地感になり、色落ちも点落ちの傾向が強くなります。
左綾デニムの特徴は、糸の撚りと同じ方向の左綾で織り上げることで、糸の撚りが締まって綾目が立ちます。
それにより左綾デニムは表面がフラットになり、光沢感やソフト感が生まれます。また、アタリ感が強くなりハッキリとしたタテ落ちになる事が多いです。